長らく日本のADHD治療薬はストラテラ・コンサータしかありませんでしたが、ついに日本でインチュニブ錠が発売されることが決定しました!
インチュニブ錠はストラテラ・コンサータと効果を発揮する作用機序が違うので、ADHDの治療に新たな選択肢として期待が高まっています。
そこで今回は待望のインチュニブ錠がいつ発売開始(年月日)されるのかまとめてみました。
目次
インチュニブ錠とは
インチュニブ錠は日本で3番目のADHDの治療薬として発売される薬です。
実は以前に降圧剤のエスタリック錠(成分はインチュニブ錠と同じグアンファシン塩酸塩)として日本でも販売されていましたが、商業的な理由で販売が中止されていました。
[br num=”1″]
しかしその後の研究でADHDの症状を改善する効果があるとわかり、ヨーロッパやアメリカなど世界33カ国でインチュニブ錠はすでにADHD治療薬として服用されています。
インチュニブ錠は禁忌事項(投与できない人)がコンサータより少なく、また服用回数においてはストラテラより少ない『1日1回』なのでADHDの治療薬として活躍してくれるのではと思います。
[br num=”1″]
早速インチュニブ錠の発売開始(年月日)についてここでお伝えしたいと思うのですが、残念ながらまだ発売開始(年月日)は決定していません。
[br num=”1″]
そこでここからはインチュニブ錠の発売開始(年月日)がいつになるのか、独自で予想したいと思います!
医薬品が発売されるまでの流れ
インチュニブ錠の発売開始(年月日)を予想する前に、ここでは処方箋による医薬品がどのようにして販売されるのかについて紹介したいと思います。
医薬品が開発される流れを簡単にあらわすと
[br num=”1″]
-
新規物質の候補を探求【2~3年】
新たな医薬品になるような物質を探します。
-
非臨床試験【3~5年】
動物に投与して体内にどのように吸収されるか、毒性がないかなどを調べます。
-
臨床試験(治験)【3~7年】
実際に人に投与して安全性や有効性を確認します。
-
審査【1~2年】
各分野の専門家による審査があり、問題がなければ承認されます。
-
薬価収載【承認後60~90日以内】
薬価に収載されることで健康保険の適用になります。
-
発売開始【薬価収載後3ヶ月以内】
のようになっています。
[br num=”1″]
普段私達は何気なく薬を飲んでいると思いますが、医薬品が販売されるには相当な時間(9~17年)が、かかることがわかってもらえると思います。
また開発費用においても約300~500億円が必要といわれているので、有効性はもちろんのこと利益が回収できるのかという経済的観点も重要です。
インチュニブ錠がいつ発売されるのかを予想!
それでは医薬品が販売されるまでの流れを簡単に知ってもらったところで、インチュニブ錠がいつ販売開始(年月日)されるのかを予想してみたいと思います。
[br num=”1″]
現時点でのインチュニブ錠の状況は
2017年の3月30日に小児期におけるADHDの適応で製造販売承認を取得しています。
[br num=”1″]
なので上述したフローどおり進むとしたら次の段階は薬価収載ですね。
薬価収載は承認後、原則60~90日以内に行われます。
[br num=”1″]
なのでインチュニブ錠が薬価収載されるのは
3月31日~6月29日
の期間に薬価収載されると推測されます。
[br num=”1″]
ただ早急に発売が必要である薬(抗HIV薬など)でなければ
2月、5月、8月、11月
に薬価収載されるのが通例なので
インチュニブ錠は5月中に薬価に収載されると思います。
[br num=”1″]
インチュニブ錠の薬価収載日は2017年5月24日です。
発売日についても決定次第追記していきます!!
そして薬価収載後は3カ月以内に製造販売が開始されるので、
インチュニブ錠の発売開始(年月日)は
2017年5月~8月
になるのではないか予想します!
インチュニブ錠の発売日が決定!
この項目においてはインチュニブ錠の発売開始(年月日)が決定してから追記します。
[br num=”1″]
インチュニブ錠の発売日は2017年5月26日です。
[br num=”1″]
インチュニブ錠が処方できるのかは病院によって異ります。
インチュニブ錠を服用してみたい方は、発売日後に一度医師に相談してみましょう。
以前インチュニブ錠の効果についての記事も書いたので、よろしければご覧ください。
インチュニブ錠の効果について⇩⇩
ADHDの第3の治療薬、インチュニブ錠がついに発売されることになりました。今回はこのインチュニブ錠はどのくらい効果がある…
新薬の投与制限
インチュニブ錠の発売開始(年月日)が決定した後、随時インチュニブ錠を服用される方が増えていくと思いますが、1つ注意することがあります。
それはインチュニブ錠に限らず、新しく発売された医薬品の処方日数には14日間までという制限があることです。
投与制限がある理由は新医薬品の成分が、本当に安全かどうかを定期的に医師が診察して確認する必要があるからです。
[br num=”1″]
14日間という投与制限は、薬価に収載された翌月の初日から1年間となっています。
今までコンサータやストラテラを長期で処方されていた方は、インチュニブ錠へ変更になった際に処方日数が少なることを覚えておきましょう。
インチュニブ錠の発売開始(年月日)まとめ
今回はインチュニブ錠の発売開始(年月日)がいつになるのかについてまとめてみました。
[br num=”1″]
インチュニブ錠が発売されることによって、これからのADHDの治療方法も少しずつ変わっていくのではと感じます。
ADHD治療薬の種類は他の分野に比べてまだまだ少ないので、インチュニブ錠を機に増えていくといいですね。