ついに日本でも第3のADHD治療薬のインチュニブ錠が発売されました。
インチュニブ錠の発売日についてはコチラ⇩⇩
日本の第3のADHD治療薬としてインチュニブ錠がついに発売されることが決定しました!そこで今回はインチュニブ錠の発売開始…
日本で発売されているADHD治療薬はコンサータとストラテラしかなかったので、治療の選択肢が増えることはいいことですよね。
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ただ1つ気になることといえば、成人(大人)のADHDの人にも使えるのか心配されている方もいると思います。
そこで今回はインチュニブ錠は成人(大人)のADHDにも使うことができるのかここで用法・用量と適応・効能を確認してみましょう!
目次
インチュニブ錠の用法・用量を確認
インチュニブ錠は年齢ではなく、体重によって飲む量が変わります!
体重は病院ではかると思いますが、成長期の子供の場合など体重が大きく変わることもあるので、日頃から家で体重をはかり医師に伝えるといいですね。
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それでは早速インチュニブ錠の用法・用量と適応・効能について一緒に確認してみましょう!
インチュニブ錠の用法・用量
通常,体重 50kg 未満の小児ではグアンファシンとして1日1mg、体重50kg 以上の小児ではグアンファシンとして1日2mgより投与を開始する。
そして1週間以上の間隔をあけて1mgずつ、下表の維持用量まで増量する。
体重 | 開始用量 | 維持量 | 最高用量 |
---|---|---|---|
17kg以上25kg未満
|
1㎎
|
1㎎
|
2㎎
|
25kg以上34kg未満
|
1㎎
|
2㎎
|
3㎎
|
34kg以上38kg未満
|
1㎎
|
2㎎
|
4㎎
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38kg以上42kg未満
|
1㎎
|
3㎎
|
4㎎
|
42kg以上50kg未満
|
1㎎
|
3㎎
|
5㎎
|
50kg以上63kg未満
|
2㎎
|
4㎎
|
6㎎
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63kg以上75kg未満
|
2㎎
|
5㎎
|
6㎎
|
75kg以上
|
2㎎
|
6㎎
|
6㎎
|
なお,症状により適宜増減するが、最高用量を超えないこととし、いずれも1日1回経口投与すること。
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※グアンファシンはインチュニブ錠の成分名です。
[br num=”1″] 先ほどお伝えしたように、インチュニブ錠は体重によって細かく飲む量が変わることがわかってもらえると思います。
なのでインチュニブ錠のように体重によって服用量が増える薬は、年齢が低くても体の大きいと多く飲むこととなります。
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ADHDの治療薬であるインチュニブ錠は薬価が高いほうなので、治療費については気に留めておく必要があります。
インチュニブ錠の薬価と1ヵ月のお薬代についてはコチラ⇩⇩
ADHDの治療薬であるインチュニブ錠がついに日本で発売されることになりました!そこで今回はインチュニブ錠の薬価(値段)は…
インチュニブ錠の適応・効能を確認
インチュニブ錠の用法・用量の項目で気づいた方はいると思いますが、インチュニブ錠の適応・効能は以下のようになっています。
インチュニブ錠の適応・効能
小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
[br num=”1″] つまり小児(6歳以上18歳未満)の子供のADHDにしかインチュニブ錠を服用できないということですね。
[br num=”1″] インチュニブ錠の用法・用量の表には「75㎏以上」の用法もあるので成人(大人)のADHDの人でもいいのでは?と思う人はいると思います。
しかし、現時点では成人(大人)のADHDの適応・効能は認定されていないので成人(大人)のADHDの人はインチュニブ錠を服用することはできません。
[br num=”1″] すでにコンサータやストラテラを服用していてADHDの症状が落ち着いている人は問題ないですが、薬でADHDの症状が改善しなかった人は18歳になる前に医師にインチュニブ錠について相談してみるといいですね。18歳以上でもインチュニブ錠を飲む方法
成人(大人)のADHDの人の中にはインチュニブ錠に期待していた人もいたと思いますが、新たに成人(大人)のADHDが適応追加されるまではインチュニブ錠を服用することができません。
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しかし現在18歳未満でインチュニブ錠を服用を始めた人が、継続してインチュニブ錠を服用し18歳以上になった場合は医師の判断によりそのままインチュニブ錠を服用するとができます。
18歳未満で本剤により薬物治療を開始した患者において、18歳以降も継続して本剤を投与する場合には,治療上の有益性と危険性を考慮して慎重に投与するとともに,定期的に本剤の有効性及び安全性を評価し,有用性が認められない場合には,投与中止を考慮し,漫然と投与しないこと。
インチュニブ錠の成人(大人)ADHD適用追加はいつ?
すでにコンサータやストラテラを服用していた方はご存知かもしれませんが、コンサータとストラテラも発売当時は成人(大人)ADHDへの適応はありませんでした。
しかしその後、成人(大人)ADHDの人が予想以上に多いことがわかり、それぞれ治験を行って成人(大人)ADHDへの適応が追加になった経緯があります。
コンサータの成人(大人)ADHD適用追加
コンサータは2007年12月に販売され、6年後の2013年12月に成人(大人)ADHDへの適応が追加されました。
ストラテラの成人(大人)ADHD適応追加
ストラテラは2009年6月に販売され、約3年後の2012年8月に成人(大人)ADHDへの適応が追加されました。
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今回発売されたインチュニブ錠においてもおそらく成人(大人)ADHDへの適応追加のための治験がすでに行われていると思います。
しかし、治験は数年単位で行われるものなので、インチュニブ錠が成人(大人)ADHDへ使えるようになるまではまだまだ時間がかかりそうです。
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インチュニブ錠の成人(大人)ADHDへの適応追加について何か情報が入りましたら、ここでお伝えしたいと思います。
インチュニブ錠は成人(大人)ADHDに使える?用法まとめ
今回インチュニブ錠は成人(大人)ADHDに使えるのか、用法・用量と適応・効能についてまとめてみました。
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第3のADHD治療薬として発売されたインチュニブ錠は残念ながら現時点では成人(大人)ADHDの人に使うことができません。
しかし成人(大人)ADHDへ適応追加になるのはほぼ間違いないので、期待してその日を待ちましょう!
【参照:インチュニブ錠添付文書:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00066854.pdf】