ADHDの診断をするための検査内容や費用については以前に紹介しましたが、
ADHDがメディアに取り上げられる時は症状について特集されることが多く、ADHDと診断されるにはどのような検査があるのか…
あなたは検査を受けず思い込みでADHDと判断していませんか?病院できちんと検査を受けることは大切です。今回はADHDの検…
[br num=”1″]
病院で検査する前に、自分でADHDかどうかをチェックしてみたいとは思いませんか?
[br num=”1″]今回は自分で大人のADHDではないかを確認する診断テスト(チェックリスト)について紹介します!
[br num=”1″]
※あくまでも簡便な診断テストなので、正確な診断を受けたい場合は病院で診察を受けましょう。
目次
ADHD診断テスト(チェックリスト):ASRS
今回紹介する大人ADHDの診断テストはASRS(Adult ADHD Self Report Scale)というチェックリストです。
[br num=”1″]
このASRSは世界保健機関であるWHOとAdler氏、Kessler氏、Spencer氏らの研究者からなる大人ADHD作業グループの協力によって作られました。
[br num=”1″]
質問事項は、ADHDの診断基準であるDSM-Ⅳと大人ADHD特有の症状に焦点をあてた内容になっています。
ASRSはその利便性から診察において、大人のADHDの症状を確かめるスクリーニングツールとして幅広く利用されています。
[br num=”1″] 残念ながらASRSを受けただけでは、大人のADHDかどうかの診断を確定できません。しかしASRSは一人でも手軽に行うことができるので、診断結果から治療を受けるきっかけができ、ADHDを症状をもったまま悩んでいる人の手助けとなります。
ADHD診断テスト(チェックリスト)の内容
それではADHDの診断テストであるASRSの具体的なチェックリストの内容をここで紹介します。
各質問に回答する時は、過去6ヶ月における自分の感じ方や行動に、最もよく当てはまる欄にチェックを入れてください。
[br num=”1″]
パートA
- 物事を行なうにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 計画性を要する作業を行なう際に、作業を順序だてるのが困難だったことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 約束や、しなければならない用事を忘れたことが、どのくらいの頻度でありますか。
- じっくりと考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることが、どのくらいの頻度でありますか。
- 長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることが、どのくらいの頻度でありますか。
- まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることが、どのくらいの頻度でありますか。
- つまらない、あるいは難しい仕事をする際に、不注意な間違いをすることが、どのくらいの頻度でありますか。
- つまらない、あるいは単調な作業をする際に、注意を集中し続けることが、困難なことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことはどのくらいの頻度でありますか。
- 家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労したことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 会議などの着席していなければならない状況で、席を離れてしまうことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 落ち着かない、あるいはソワソワした感じが、どのくらいの頻度でありますか。
- 時間に余裕があっても、一息ついたり、ゆったりとくつろぐことが困難なことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 社交的な場面でしゃべりすぎてしまうことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 会話を交わしている相手が話し終える前に会話をさえぎってしまったことが、どのくらいの頻度でありますか。
- 順番待ちしなければならない場合に、順番を待つことが困難なことが、どのくらいの
頻度でありますか。 - 忙しくしている人の邪魔をしてしまうことが、どのくらいの頻度でありますか。
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
パートB
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
□全くない
□めったにない
□時々
□頻繁
□非常に頻繁
[br num=”1″]
ADHD診断テスト(チェックリスト)の結果解説
大人ADHDのの診断テストであるASRSのチェックリストは、いかがだったでしょうか。
自分の行動や考え方に当てはまるものにチェックを入れるだけなので、そこまで難しくなかったと思います。
ここではこの診断テストの結果が意味するものについて説明していきます。
ADHD診断テスト(チェックリスト)のパートA・Bについて
大人ADHDのの診断テストであるASRSのチェックリストは、大きく分けてパートAとパートBに分かれています。
これには意味があって
- パートA⇒ADHDの診断に最も注視すべき設問
- パートB⇒ADHDの症状をより詳細に知るための設問
となっています。
[br num=”1″]そして設問に答えていて気づいたと思いますが、回答欄(□全くない □めったにない □時々 □頻繁 □非常に頻繁)の一部がグレーになっています。
これにも意味があって
パートAのグレーになっていた回答欄に4つ以上チェックがついた場合は、大人ADHDである可能性が高いです。
パートBにおいてはグレーの回答欄にチェックが多くてもADHDの可能性が高いわけではありませんが、医師が診断する時に参考情報として用いられます。
まとめ
今回はADHDの診断テストであるASRSのチェックリストについて紹介しました。
[br num=”1″]
最初にもお伝えしたように大人ADHDの診断テストであるASRSのチェックリストだけではADHDかどうかの診断を確定できません。
たとえ診断テストの結果が「ADHDの可能性あり」でも、実際には約3分の1が大人ADHDではなかったという報告があります。
[br num=”1″] なので、ASRSのチェックリストでADHDの可能性とでた場合は、一度病院でしっかり検査をしてもうことをオススメします。受診した時には職場・学校、社会、家庭での生活状況や人間関係、過去の病歴などを聞かれることが多いのでまとめておくといいですね。