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最近ではADHDという名前がテレビや雑誌によく取り上げられるようになり、ADHDに対する認知度が高まってきました。

ADHDという名前が広まれば実際にADHDで困っている人に対して、周りの人の理解が得られやすくなるのでいいことですよね。


しかしメディアでADHDが取り上げられる時は症状について特集されることが多く、ADHDと診断されるにはどのような検査があるのか、何科を受診すればよいかなどはあまり伝えてはくれません。

そこで今回はADHDの診断を受けるには何科を受診すべきか、検査の種類と脳波測定は必要なのかについてまとめてみました。

ADHD 脳波

ADHDは何科を受診?

自分や子供がADHDじゃないかと気になった時に、最初に悩むのが何科を受診すればよいかということですよね。

ここではADHDの検査を受けるために、何科を受診すればよいかをかかりつけの病院があるかないかでまとめてみました。

かかりつけの病院がある

もし現在定期的に通院している病院があるのなら、その病院のかかりつけ医にADHDについて相談するのがいいでしょう。

定期的に受診している病院ならば今までの病歴や飲んでいる薬、体質などがカルテに記録されています。


その病院でADHDのための検査ができるのならすぐに検査ができますし、もしその病院で検査が難しければ適切な受診科に紹介状を書いてもらえます。

かかりつけの病院がない

ここではそ今まであまり病院を受診したことがなく、かかりつけの病院がない人は何科を受診したらよいかについてまとめています。

何科を受診したらよいかは、子供と大人によって受診する診療科が異なるので分けて紹介します。

子供は何科を受診?

子供のADHDについて気になる場合は、幼稚園もしくは学校に通っているのならまずは保育士や担任の先生に相談するのがいいでしょう。


子供がADHDではないかと悩んでいる親御さんはなかなか他人には話せないことが多く、精神的な負担が積み重なっていることがあります。

家庭だけで解決しようとせずに保育士や担任の先生に相談することで、精神的な負担が軽くなります。

相談して学校の生活を聞いてみると、子供が特に問題なく過ごしているしていることがわかることもあり、思い過ごしだったと気づく場合もあります。


たとえ学校でADHDのような症状があった場合でも、相談することで担任の先生が子供に対して気にかけてくれるようになり、必要であれば特別支援学級の紹介もあるでしょう。

また現在は学校と医療機関は連携ができつつあるので、ADHDの検査や診察が対応可能な小児神経科・児童精神科そして発達障害に対して支援してくれる発達障害者支援センター児童相談所なども学校から提案してもらえると思います。

大人は何科を受診?

大人の方で自分がADHDではないかと気になる方は、発達障害者支援センターで相談することをお勧めします。

なぜ病院ではなく発達障害者支援センターなのかと疑問に思う方もいると思いますが、大人のADHDはここ最近注目されてきたものなので、適切に診断や検査できる病院はあまり多くなく自分で探すのは大変だからです。

(ADHDの治療薬であるストラテラは2012年、コンサータは2013年にやっと大人でも処方できるようになりました。)


発達障害者支援センターでは、医療機関の紹介だけでなく

  • 日常生活で困っていることの改善策
  • 家庭で家族が支援する方法
  • 福祉制度の利用の仕方

などADHDに関する幅広い支援を行っているので、普段の生活の中で気になっていることがありましたら一緒に相談してみましょう。

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ADHDの検査の種類

ADHDの検査を受けるための診療科が決まったところで、一体どんな検査を受けるのかと不安に思っている方もいると思います。

ここではADHDの診断のためによく行われる検査の種類を紹介したいと思います。

ウェクスラー式知能検査

ウェクスラー式知能検査は知能指数(IQ:知能の高さを数字化したもの)を検査するものです。


ウェクスラー式知能検査は年齢によって

  • WPPSI知能診断検査(3歳10ヶ月~7歳1ヶ月)
  • WISC知能検査(5歳~16才11ヶ月)
  • WAIS-III成人知能検査(16歳 ~89歳)

に分かれていて臨床心理士と1対1で行います。


ウェクスラー式知能検査はADHDを確定するものではありませんが、知的・学習障害の有無、認知・知覚能力の特徴などを把握できます。

年齢別の詳細なウェクスラー式知能検査についてはこちらの記事にまとめています!

ADHD-RS

ADHD-RSは主に学校に通っている子供(5~18歳)までを対象にした検査です。


ADHD-RSには家庭版と学校版があり、それぞれの目線から

  • じっとしていない、または何かに駆り立てられるように活動する
  • 日々の活動で忘れっぽい
  • 面と向かって話しかけられているのに、聞いていないようにみえる

などの18の項目に対して「ない、もしくはほとんどない」、「ときどきある」、「しばしばある」、「非常にしばしばある」のいずれかを選択し、ADHDの評価をもとめます。


先ほどの『子供は何科を受診?』のところで書かせて頂いたように、事前に担任の先生に相談しておくとADHD-RSの記入もスムーズにできます。

CAADID

CAADIDは主に大人(18歳以上)のADHDを検査するためのものです。

CAADIDは欧米でもADHDの診断に使われていて、内容は2つのパートに分かれています。


1つ目のパートでは家族歴、既往歴、生活歴、現在の病歴について回答します。

そして、2つ目のパートでは子供の頃と現在の状況について回答します。

これらの回答により子供の頃と大人になってからのADHDの症状を確認できます。

ADHDに脳波測定は必要?

ADHDの検査は問診が主に行われますが、病院によっては脳波の検査が行われることがあります。

脳波とADHD

私達は脳に対して特に意識しておりませんが、脳には常にとても小さな無数の電流があらゆる方向に流れています。

そのため脳内には電位(電気的な高さ)が作られ、電極を使うことで記録することができます。

電極でとらえたものを波形として記録されたものが脳波です。


脳波はその波長によって

  • δ波(デルタ波:3.5Hz以下)
  • θ波(シータ波:4~7Hz)
  • α波(アルファ波:8~13Hz)
  • β波(ベータ波:14~30Hz)
  • γ波(ガンマ波:30Hz以上)

の5つに分類されます。


脳波にはそれぞれ特徴があり、仕事や家事など日常生活を過ごしている時はβ波が、心身ともにリラックスしているとα波があらわれ、深い眠りについた時にはδ波が出てきます。


この脳波とADHDの関連性についてですが、研究の中でADHDの人は健常者と比べθ波が増加し、β波が減少していることが報告されています。

【参照:A meta-analysis of quantitative EEG power associated with attention-deficit hyperactivity disorder.:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17016156】


その結果、アメリカ食品医薬品局(FDA)ではADHDの診断の正確性の改善が見込まれるとし、診断の補助に脳波の検査の使用が承認されています。

【参照:ADHD評価用脳波検査システムの市場化を許可:http://www.medicalonline.jp/news.php?t=fda&m=medical_device&date=2013&file=20130715-FDAD-1A.csv】


しかし現状は未だに賛否両論があるため、日本では積極的には脳波の検査は行われていません。

ADHDの診断の検査において必ず脳波を調べなければならないものでもありませんので、担当の医師から脳波測定の提案があり、自分や子供が検査したほうがいいと判断した時以外は受ける必要はありません。

ADHDの検査の種類と何科を受診すべき?脳波測定のまとめ

ADHDの診断を受けるには何科を受診すべきか、検査の種類と脳波測定は必要なのかについてまとめてみました。


ADHDは高血圧や糖尿病のように数値としてあらわれるものではないので、検査による診断は専門家でも難しいものとなっています。

しかしADHDであってもなくても検査がきっかけで、ひとつの区切りがつきます。

ずっとADHDではないかと一人で悩まずに、ADHDではないかと思ったときはまずは誰かに相談し検査を行うことをお勧めします。

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